はじめに
Laravelフレームワークを使用する開発者の中には、過去のバージョンでのディレクトリ構成を好む方もいらっしゃると思います。
特に、Laravel 5で導入されたApp/
ルート内にモデルを配置するスタイルに慣れている方は、Laravel 8での変更に適応するのが難しいかもしれません。
この記事では、新しいLaravelバージョンでも古いバージョンの配置を維持する方法を紹介します。
Laravelのモデル配置の変遷
Laravel 5ではモデルがApp/
ルートに配置されていましたが、Laravel 8以降ではApp/Models
フォルダに移動されました。しかし、Laravelは以前の配置を好む開発者のために、戻す機能をサポートしています。
Appフォルダルートにモデルを戻す方法
モデルをApp/
ルートに戻すための手順は以下の通りです:
- config/auth.phpの編集
users
モデルのエントリを正しい名前空間に指すように変更します。
'users' => [
'driver' => 'eloquent',
'model' => App\User::class,
],
- モデルの移動
Users.php
モデルや他のモデルをApp/
ルートに移動します。 - 名前空間の確認
モデルを移動した後、各モデルの名前空間が正しいか確認します。
namespace App;
これで完了です!
動作確認
正しく機能しているかテストするため、新しいモデルをPHP Artisanで作成してみましょう。
> php artisan make:model Test
これを実行すると、Test.php
がApp/
ルートに作成されるはずです。
さいごに
Laravelはバージョンが進むにつれて多くの変更が加えられてきましたが、開発者の好みや過去の経験に合わせて柔軟にカスタマイズすることができるのは大きな魅力の一つです。この記事が、Laravelでの開発をさらに快適にする手助けとなれば幸いです。